2015国際交流WS(ドイツ) IBAエムシャーパーク

IBAエムシャーパークの概要

  • 面積:約300㎢(ランドスケープパーク)
  • 計画実施期間(国際建築展):19891999

視察場所

  • Hoheward/Ewald
  • Nordsternpark
  • Emscher Island/Ripshorst
  • Duisburg North Landscape Park

Hoheward/Ewald

  • 広さ約160haで、北側に高速道路、南側にエムシャー川とライン‐ヘルネ運河が流れる。colliery EwaldHoheward Tipから構成されている。
  • 1871年に設立されたcolliery Ewald2000年に炭坑としての役目を終えた。現在は高速道路によるアクセスの良さから、オフィスやランドスケープパーク利用者の為のツーリストオフィス、ホール、シアター、商業施設が既存の建物をコンバージョンする形で導入され、1000職種創出されている。
  • Hoheward Tip(写真)は廃土で形成された山であり、炭坑閉鎖後は住宅や農地には不向きな土地である為、ランドスケープパークとしての活用が成されてきた。

Nordsternpark

  • 広さ約160haのランドスケープパーク。かつてルール地域の最北の炭坑が存在したためこのランドスケープパークは“Nordstern(北の)”と名付けられている。
  • 炭坑は1868年採掘がはじまり1993年に閉鎖された。1997年にドイツ国内の園芸展覧会が開催されることを契機に、未利用地が老若男女問わず利用できるようなレクリエーション機能を有するNordsternparkとして生まれ変わった。
  • 音楽ライブができるようなステージや、ウォーキング・サイクリングコースのネットワークが整備され、素晴らしい景観が確保されている。また、デザイン性の高い橋など質の高いインフラが整備されていることも特徴である。

Emscher Island

  • エムシャー川とライン・ヘルネ運河に挟まれた人口の島。全長34㎞、幅は30m200m、総面積は11㎢という細長い島であり、エムシャー峡谷の心臓部ともいえる場所である。
  • IBAエムシャーパークプロジェクトの後を継ぐ2つのマスタープラン(Emscher Landscape Park 2010Emscher Futurestarted in 2005)の中の最重要プロジェクト
  • 2010年のプロジェクト(Emscherkunst.2010)では、“art”が重要なキーワードとなった。国内外40人以上のアーティストによって約20の作品が制作・展示され、その半数以上が現在も残されている。

 

Duisburg North Landscape Park

  • IBAプロジェクトの中で最も目立つ、象徴的なプロジェクト。ブラウンフィールドの再生・利活用に実験的に取り組んだもので、その後のプロジェクトに大きな影響を与えた。
  • 農業ゾーン、駐車ゾーン、野生植物ゾーン、レジャー施設ゾーン(ダイビング施設やボルダリング施設等)、新用途ゾーン(IKEA等が立地)など様々な機能を配置した構成。
  • 一つのマスタープランに基づいてプランニングがなされており、エムシャー川を活かしたり、敷地内の鉄道の線路跡を利用してサイクリングロード(Green path)としたり、空き空間に植栽を行うなどが行われた