ルール田園地帯の概要
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ルール地方の最南端に位置し、ドイツ内で最も工業化されたエリア
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19世紀末に脱工業化し、ルール地域全体に先駆けて観光用途への転換が行われた
視察場所
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Hattingen
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Berger Hof
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Wuppertal
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Remscheid-Lennep
Hattingen
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ルール地域の中でも数少ない歴史的地域であり、戦火を免れた築150年ほどの建築物が現存している
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St.George’s Church (1200年に建設された新古典調の教会)やOld Town Hall(1420年に肉の市場として建設、現在は文化センターとして利用)、Flat Iron Building(1611年に建設され、現在は歴史ミュージアムとして利用(写真))などの歴史的建造物が残る。
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時代の潮流により一部再開発がなされSCが建設されたが、その後は歴史的街並みを保全している。
Berger Hof
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農業が盛んでハイキングなどのレクリエーションにも絶好の地域である丘陵地The Elfringhauser Schweiz内に位置する人気観光施設。
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多くのトレイルのスタート地点であり、様々な体験型アクティビティ(子ども用の遊び場(写真)や子ども用の動物園、乗馬など)を提供している。
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地形を活かした風力エネルギー発電施設やバイオガスプラントなど、再生エネルギー生産を行う施設が立地している
Wuppertal
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ドイツの産業革命の中心地として栄え、紡績産業などが発展した工業都市
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Wuppertal空中鉄道(Wuppertaler
Schwebebahn)というモノレールが有名であり、1901年に完成してから100年以上経った今でも市民生活に欠かせない都市交通機関として稼働している。
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Ottenbrucher Bahnhofという駅の跡地(写真)ではWuppertal大学と住民がワークショップによって跡地活用方法を話し合い、カフェやレストラン、co-working spaceなどにリノベーションされた。また施設内にFree Wi-Fiを通しオフィスとしても活用されている。さらに、ここを基点に22kmのサイクリング・ランニングコースが伸びている。
Remscheid-Lennep
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デュッセルドルフやケルンといった大都市に囲まれ、貿易の要所として栄えた地域。特に衣服商の職人が多く住み、Wupper川流域に水力を主として利用する多くの工場が立地した。
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戦火を逃れた旧市街地が残る地域であるが、Hattingenとは異なり、シャッターの閉まった店舗や空き家が目立つ。これは近くに立地する大規模SCの影響である。